はり師、きゅう師

伝統的な東洋医学の施術者であるはり師、きゅう師になるには、国家試験に合格して免許を取得する必要があります。
国家試験は別々におこなわれますが、同時に2つの試験を受ける場合は、本人の申請により、どちらか一方の共通科目の受験が免除されます。両方の免許をあわせもつ人が多くなっています。
東洋医学では、「気」が全身をめぐることで生命が維持され、もしも「気」のめぐりが悪くなると病気になると考えています。
「気」のとどこおりや詰まりを調整する場所がツボ(経穴)であり、全身に300以上あると言われています。

はり師はツボを鍼(はり)で刺激し、きゅう師はツボを灸(きゅう)で温めることによって、人間が本来もっている自然治癒力を高め、病気を治療します。
灸(きゅう)には、いろいろな種類がありますが、一般的には、よもぎを原料とする「もぐさ」を患者の体のツボの上に載せて線香で火をつけ、熱によって刺激します。
鍼(はり)も灸(きゅう)も、副作用がほとんどない治療法であると言われています。神経痛、リウマチ、頚腕症候群、五十肩、腰痛症、頚椎(けいつい)ねんざ後遺症などの治療には健康保険が適用されます。

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